プログラミング P()18 2018 2 10
「プログラミング P()17 2018 2 3」の続き
「whileというループ(繰り返し処理)」
前号では、「for文」を使って「繰り返し処理」を書きましたが、
日本人にとって、「for」という単語は、
「何々のために」という意味を連想してしまい、
しっくりこないでしょう。
そこで、もうひとつの「繰り返し処理」である「while文」を使います。
「while」という単語ならば、「繰り返し処理」を連想するでしょう。
それでは、1から10まで合計すると、いくつになるかについて、
前号では、「for文」を使って書きました。
計算結果を「sigma」とします。
sigma = 0
for i in range(11):
sigma = sigma + i
print(sigma)
これを「while文」に書き換えると、どうなるか。
まず、数を数える「i」という変数を用意します。
i = 1
sigma = 0
while i < 11:
sigma = sigma + i
i = i + 1
print(sigma)
前号でも書きましたが、
字下げ(インデント)されている行は、
繰り返し処理の範囲になります。
ここでは、「sigma = sigma + i」と、
「i = i + 1」が繰り返し処理の範囲です。
さて、こうしてみると、「for文」の方がシンプルです。
これは、「range」という機能を使っているからでしょう。
ちなみに、このような計算をC言語で書くと、どうなるか。
C言語にも、「while文」があります。
#include <stdio.h>
int main()
{
int i = 1;
int sigma = 0;
while (i < 11){
sigma = sigma + i;
i = i + 1;
}
printf("%d\n",sigma);
return 0;
}
「PC/AT互換機って何?」
これだけ見ると、何のことだかわかりませんが、
英語に直すと、見当がつきます。
「IBM PC/AT Compatibles」となります。
つまり、IBMが作った「PC AT」というパソコンの互換機となります。
日本では、「DOS/V機」と呼ばれることが多かったと思います。
そういう名称の雑誌があり、私は愛読者でした。
パソコンの本家本元は、IBMの「PC AT」というパソコンでしたが、
IBMがパソコンを普及させるために、
アーキテクチャ(設計や仕様)を公開したのです。
そこで、多くのメーカーがパソコン市場に参入して、
IBMの「PC AT」互換機を安く大量に生産した結果、
本家本元の「PC AT」を超えて、
互換機の方が、「世界標準」となってしまいました。
互換機の世界では、「安価で大量生産」が主流となりましたので、
その後、IBMは、パソコン分野から撤退することになりました。
こうして「互換機市場」が急拡大するとともに、
パソコンメーカーではない個人が、
CPUやハードディスクなどの部品を集めてきて、
自作のパソコンを作ることができるようになったのです。